全身麻酔をうけるなら、本当にタバコをやめたほうがいい

のりのり麻酔科医です。

今日は全身麻酔とたばこのお話です。

全身麻酔を予定している喫煙者の皆さん。

できれば１ヶ月以上前から禁煙してください！

だめなら、1日でも早くタバコをやめてください！！さもないと・・・

創感染、感染症、肺合併症、脳神経合併症、骨癒合障害などの術後合併症が多くなることがわかっています！！

あんまりピンとこないかもしれないので平たく言うと、

煙草を吸っている人は手術の傷が感染しやすく、その他の感染症にもなりやすく、肺炎などを起こやすく、脳梗塞などを起こしやすく、骨もくっつきづらいってことです（汗）

ちょっとわかりずらいかもしれませんが、

１ヶ月以上前から禁煙をすると理想的だとされており、

１日でも多く禁煙することが有益で、禁煙することで何かの合併症が増えるということはないということです。

受動喫煙も同様です。お子さんが手術を予定されていて、まわりで煙草を吸っていると子供の周術期の呼吸器合併症のリスクが上がると報告されています。

全身麻酔じゃなければいいのかな？と思う方もいると思いますが、呼吸器合併症以外の合併症があるのをご覧いただいたように、他の麻酔でも禁煙がすすめられます。

ありきたりですが、これを機会に禁煙してくれたら一番いいのかなと思います。

本数とかミリ数とかを聞いてくる患者さんがいますが、タバコ自体をやめましょう。

ちなみに、喫煙をしていると麻酔がかかりずらくなるという情報がネット上にありますが、何の根拠もありません。

お酒と麻酔の関係についてはこちらの記事をどうぞ。

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